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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

日本で唯一の工業系ミッションスクール


サレジオ工業高等専門学校(東京都町田市小山ヶ丘)


善き技術者を育てて80年


 サレジオ工業高等専門学校(サレジオ高専)は、1935年に東京・杉並の地で帝都育英工芸学校として教育活動をスタートしました。当時は印刷科と裁縫科の2学科からなっていました。1960年に育英工業高等学校、そして1967年に育英工業高等専門学校となり、2005年に町田市多摩境へ移転して、校名をサレジオ工業高等専門学校に変更し、現在に至っています。本校は80年の間、多くの技術者を育て、日本社会に送り出してきました。
 サレジオ高専は日本で唯一の工業系のミッションスクールです。本校はドン・ボスコがオラトリオでの教育活動の理念とした「良き社会人の育成」を継承し、「キリスト教精神に基づく人間観をもった善き職業人を養成する」ことを教育理念として謳っています。

高専の強みは「進路決定率」


 高専は、国立・公立・私立を合わせると日本には57校あります。高専は15歳から20歳までの若者が学ぶ5年制の学校です。高専の特徴は出口に強いことです。それは就職・大学編入また専攻科進学を合わせて進路決定率がほぼ10割であるということです。サレジオ高専も進路決定率が毎年9割を超えています。高専生が企業や大学から人気があるのは5年間、じっくりと専門を学んだためです。良く準備された若者たちなので、企業も大学も彼らに期待するものがあるのでしょう。とはいえ3年生までは高校の学習課程を修了することが必須ですから、座学と実験・実習のために使う時間は多く、1年生でも8時間授業の日が週に3日あります。大変な思いをすることも学生たちの成長を促しています。

特色ある4つの専門学科とキリスト教教育


 サレジオ高専には4つの学科と専攻科があります。専攻科は本科5年を終えるとさらに2年間、サレジオ高専で研究を続ける教育システムです。年齢は大学3・4年生に当たりますので、専攻科修了時には学士号(工学)を手にすることになります。本科は、デザイン学科・電気工学科・機械電子工学科・情報工学科の4つです。デザイン学科では、プロダクト&インテリアデザイン(空間プラン/家具/自動車/家電製品/情報機器などの立体的デザイン分野)、ビジュアルコミュニケーションデザイン(広告/雑誌/ポスター/カタログなどの平面的デザイン分野)を教育の柱としています。電気工学科は発電や送電、大きな電気の力をそれぞれの使用に合わせて変換する技術や自然エネルギー、太陽や風の力をエネルギーにすることなどを学んでいます。機械電子工学科は、ロボットの仕組みやクッキングヒーターやスピーカーなど身近な家電の仕組み、また携帯電話やGPSといった情報通信の仕組みについて学ぶ学科です。最後に情報工学科は情報ネットワークの仕組みやプログラミングの言語、プログラム開発をとおしてソフトウェアについて学ぶ学科です。
 本校は男女共学です。工業系ということもあって男女の比率は圧倒的に男子が多いのですが、デザイン学科は比較的女子の多い学科です。  本校の宗教的な取り組みですが、1・2年生にはメディテーションアワー、ドン・ボスコの講話と、全学年向けには希望者のみチャプレンによる月例ミサがあります。また毎週火曜日と金曜日の朝、全教職員が交代で担当して学生へメッセージを送るモーニング・トークがあります。本校の教職員の願いはサレジオ高専で学んだこと、身につけた技術を他人のために役立てる心をもった大人に学生が成長することです。

一人ひとりが活き活きと


 サレジオ高専の学生を一語で表現すると「快活」でしょう。活き活きと楽しそうに学校生活を送っている様子を目にします。人間ですからときどき、他人に迷惑のかかるような失敗をして教員から厳しく注意、指導を受けることもあります。それでも学校生活は楽しいようです。神さまに守られて、若者たちが安心して活き活きと活動するというドン・ボスコの学校の伝統がサレジオ高専に継承されています。
(文・写真/サレジオ工業高等専門学校提供)

サレジオ工業高等専門学校

〒194-0215 東京都町田市小山ヶ丘4-6-8
www.salesio-sp.ac.jp
(ドン・ボスコの風No.18 2017年1月掲載)