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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

日本で唯一の工業系ミッションスクール


サレジオ学院中学校・高等学校(神奈川県横浜市)

 ドン・ボスコは、社会の中で苦しんでいる若者に自らの手を差し伸べたと同時に、彼の志を継ぐ若者を育てていきました。「若者こそが社会を変えていく」というドン・ボスコの精神を、サレジオ学院は現代の日本社会の中で実現していこうとしています。

明るくアットホームな学校


 本校は1960年、目黒サレジオ中学校として創立し、63年にサレジオ高等学校が創立。75年には川崎サレジオ中学校が創立し、神奈川県川崎市の鷺沼で中高一貫教育が始まりました。89年にはサレジオ学院中学校・高等学校に名称を変更し、95年に現在の横浜市都筑区に移転。まるでドン・ボスコの初期のオラトリオのように、キャベツのように植え替えられながら成長し、2010年に創立50周年を迎えました。6千人以上の卒業生が巣立っていきましたが、校舎は移り変わっても、生徒と教職員の明るくアットホームな雰囲気は大切に受け継がれています。

夢の実現「25歳の男づくり」


 サレジオ学院の目指すもの、それは「25歳の男づくり」です。中高時代は一人の男の子の人生の方向性を決める貴重な6年間ですが、それだけで完結するのではありません。卒業後、それからが人生本番です。私たちはそこへ向けてのお手伝いをしている、大学合格だけが彼らの人生の目標ではない、ということを心して日々生徒たちと関わっています。25歳になったときの彼らの夢、自分像の実現のために、私たちは日々の教育活動を行っています。ドン・ボスコ伝を読んだ中学1年生の感想文を紹介します。
 「どんな夢でも、辛いことを乗り越えなければかなえられません。ドン・ボスコは頑張って夢をかなえました。僕もかなえられたら奇跡ってくらいの夢があります。だから勉強を頑張って、すごく難しい夢だとしても、かなえたいからかなえるという気持ちを忘れないようにしたいと思います。」

「サレジアン・スピリット」=Study, Solution, Service


 「25歳の男づくり」とは、簡単に言えば「サレジアン・スピリット」を持った男になってほしいという願いです。Salesian SpiritにはSで始まる3つの言葉が示す要素があります。
 最初のSはStudy(教養・知識)です。将来人のために役に立つには、まず自分の資質、教養、知識を高める必要があります。
 2つ目のSはSolution(問題解決能力)です。コミュニケーション能力ともいえるでしょう。彼らは部活、体育祭、学園祭などの学校行事を通して(チームとして)「問題解決能力」を身につけていきます。
 最後のSはService(奉仕の心)です。ドン・ボスコはこれと思う若者たちを招きました。ドン・ボスコにならい、今日私たちは「奉仕の心」が生徒一人ひとりの心の中で育っていくことを目指しています。年間を通して提供される奉仕活動、たとえば街頭募金、病院ボランティア、昨年は被災地ボランティアの機会があり、多くの生徒が参加しています。昨年7月に被災地ボランティアに参加した生徒の感想文です。

「自分は桂島で2日間作業をさせてもらいました。一つの家屋の屋根に、黒いペンキで『サヨナラ我が家』と書かれていました。とても悲しくなって涙が出そうでした。自分には帰る家があって何の不自由もない生活を送っていられる。でもこの家の住人にはもう帰る家がない。自分たちの微力さを実感しました。でも同時に人と人は協力すれば何かできる。微力は無力でない、ということも感じました。」

 私たちは、子どもたち、彼らの保護者と共に、彼らの将来を見据え、伸び代を信じ、彼らと共に歩んでいきます。それがドン・ボスコの学校で伝統的に大切にされてきた精神「アッシステンツァ」(共にいること)です。
(文・写真/サレジオ学院中学校・高等学校提供)

サレジオ学院中学校・高等学校

神奈川県横浜市都筑区南山田3-43-1
www.salesio-gakuin.ed.jp
(ドン・ボスコの風No.9 2012年7月掲載)