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サレジオ会 日本管区 Salesians of Don Bosco

日本で唯一の工業系ミッションスクール


日向学院中学校・高等学校(宮崎県宮崎市)

 


 宮崎はサレジオ会が日本で最初に宣教活動を始めた場所で、ここから日本のサレジオ会の歴史がスタートしました。宣教団長のチマッティ神父は、1926年に8名のサレジオ会員と共に日本に派遣され、ここ宮崎にやって来ました。33年に現在の日向学院の地に宮崎小神学校(神父や修道者を志願する者たちの学校)が建てられ、終戦後の46年に誕生したのが日向中学校でした。48年には日向高等学校が創立され、宮崎県において中高一貫教育の先駆けとなりました。

生徒も教師も一緒に


 本校の特徴は、生徒と先生の距離が近いことです。初代校長チマッティ神父は、日本のドン・ボスコといえる素晴らしい人格者でした。教え子の誰もが、チマッティ神父から自分が一番大切にされたと感じていたようです。チマッティ神父の生徒一人ひとりを大切にしようという精神は、創立以来67年経った今でも受け継がれています。
 朝早くから校長をはじめ教員たちが校門に立ち、登校する生徒たちを迎えます。朝礼では週に2回、「朝の心」と呼んでいる訓話を放送します。週に1度、学年ごとに宗教あるいは人間学の授業があり、生徒に心の糧を与えています。
 各階に学年室が設けられ、授業だけでなく、休み時間や放課後も生徒のそばにいることを大切にし、昼休みには生徒たちとグラウンドでサッカーやバレーボールをする神父や先生たちの姿が見られます。放課後は部活動に励み、帰る時間にも校長が生徒たちと談笑しながら、「お疲れさん!」と挨拶をしています。
 このように生徒たちは朝から夕方まで、先生がいつも共にいる生活を体験しています。この家庭的な雰囲気を懐かしく思い、本校には卒業生がよく帰ってきます。

Faccio io. Vado io.の精神


 本校は毎月のミサや感謝の集い、慰霊祭、クリスマスの集いなど、多くの宗教行事があります。また、宗教活動の一環として、高校1・2年生の希望者を募り、近くにある「カリタスの園」の乳児院や老人ホームでボランティア活動を行っています。活動前には学校のチャペルで短い祈りをします。生徒たちは楽しみながらも多くのことを学んでいるようです。マザー・テレサの祈りにある「主よ、お望みでしたら、わたしをお使いください」という心を実践する機会になっています。
 今年は特に「『させられる』から『する』教育へ」という目標を掲げて、何事にも自分から進んで行動する人を育てることを目指しています。Faccio io(私がやります)とVado io (私が行きます)というのは、サレジオ会に伝統的に伝わる言葉です。このFaccio ioという言葉が生徒たちの間に浸透してきています。

音楽・文武両道


 ドン・ボスコは「音楽のない学校は、魂の抜けた体のようなものだ」と言っていましたが、チマッティ神父も音楽を心から大切にしていました。本校の音楽の時間には、教科書に載っている歌だけでなく、教会で歌われる聖歌も練習しています。聖歌の中には、本校の教員が作曲した歌もあります。その中でも「わたしをお使いください」は、全国のミッションスクールでも歌われているものです。年間の宗教行事で聖歌を歌うことによって、神を賛美し、感謝する心を育んでいます。
 また、音楽だけでなく、本校は一人ひとりの文武両道を目指しています。そのため、中学では90%、高校では70%の生徒が部活動に参加しています。部活動をしながら、自分の目標に向かって頑張っています。大学進学に関しては「行ける大学」よりも、「行きたい大学」への進路指導を行っています。
 日向学院は、一人ひとりの個性を尊重し、「己を知り、己に克て」というチマッティ神父の遺したモットーを大切にし、将来に向かって生徒と先生が共に歩んでいく学校です。
(文・写真/日向学院中学校・高等学校提供)


日向学院中学校・高等学校

宮崎県宮崎市大和町110
www.hyugagakuin.ac.jp
(ドン・ボスコの風No.11 2013年7月掲載)